3月にGoogleが新ゲームサービス『Stadia』を発表しました。
今までの常識を覆すと言われるほどゲーム業界に激震が走っています。
『Stadia』はの最大の特徴はストリーミング配信にあります。
ハード機で行なっていた処理を全てGoogleのクラウドサーバー内で行います。
つまりハード機が全く不要ということです。
そのため、競合企業である任天堂、ソニー、マイクロソフトのゲームビジネスに少なからず影響が出てくるはずです。
彼らはハード機を流通させて、そのハード機で遊べるソフトで稼ぐビジネスを展開していますからね。
ハード機が必要無くなると囲い込みが出来なくなり、旨味が無くなってしまうわけですから大変なことです。
今回は競合企業の反応や影響はどのように出るのか、最近のニュースを交えて共有したいと思います!
アナリスト曰く任天堂への影響は低くソニーは大変?
まずはこちらのニュース記事。
https://biz-journal.jp/2019/04/post_27697.htmr
これによると、任天堂のゲームは比較的安価なためStadiaのターゲットとは被らずに生き残れるとうことでしょうか。
もしスタディアがヒットすれば、価格が高い家庭用ゲーム機は売りにくくなる。ゲーム業界の大変動は避けられない。
任天堂は比較的安い価格でニンテンドースイッチを売っているため、スタディアとの価格競争に耐えられるとみるアナリストが少なくないようだ。任天堂は自社で優良ソフトを手掛けている強みがある。
一方、ソニーのPS4は高精細CGをフルに活用した高性能をウリにしているため、価格が高い。次のPS5の事業計画を立てるとき、スタディアの料金体系にどう対応していくかが課題となる。
これまでは、ハード機器を持つソニー、任天堂、マイクロソフトがゲーム業界の3強とされてきた。「脱ハード」を志向するネット界の巨人・グーグルの挑戦で、ゲーム業界に地殻変動が起こるかもしれない。
『Stadia』の売りは、ストリーミング配信することでデータ容量が大きい高精度な動画や音声を持つゲームを楽しめる所にあります。
つまり競合としては高性能なゲーム機及びソフトということになります。
その点任天堂のゲーム機、ニンテンドースイッチは高画質・高性能が売りというよりもファミリーや子供受けするところが特長ですから、Stadiaと客層が違うかもしれません。
一方でソニーの場合、PS4は高画質・高性能を売りにしていますから、もろStadiaの競合に当たってしまいます。
そのため今後PS5を検討する際は、以下2つのどちらの方向に行くのかが注目されます。
- Stadiaの性能を凌駕する高性能なゲーム機・ソフトを販売する
- Stadiaよりも低価格でゲーム機・ソフトを販売する
任天堂社長はStadiaは「脅威ではない」と言及
次は任天堂社長のGoogle Stadiaに対するコメント記事。
https://www.asahi.com/articles/ASM4V6DX4M4VPLFA00Q.html
この記事によると、任天堂社長はGoogleの参入によってゲーム業界全体が盛り上がることによって任天堂にとってもプラスになると考えているようです。
任天堂には「スーパーマリオ」など超人気ゲームがたくさんありますから、ハードが売れなくてもソフトでやっていける自信があるのかもしれません。
また前述した記事で、Stadiaとのターゲット層が異なることも影響している可能性がありますね。
確かに僕の経験でも、高性能なゲームって苦手な人っているんですよね。あまり複雑すぎると何やってるかわからないから楽しめないってな感じで。
過去ソニーがPSを出した時も任天堂危うしみたいな感じありました、何だかんだ棲み分けされましたからね。
任天堂は脅威を感じず一緒にやっていこうと考えるのもわかる気がします。
PS5や次世代XBOXのスペックはStadiaよりすごい!?
次は海外の3D Realms VPのFrederik Schreiberさんの言及記事です。
この記事によると,PS5や次世代XBOXはGoogleのStadiaよりもハイスペックになると言っています。
PS5は8K解像度でStadiaの4Kを上回るらしい。
GPU、CPU、メモリの性能が更に高まってきているため、高性能なゲームを作れるようですね。
XBOXに関しては情報が今の所ありませんが、E3プレスイベントで何かしらの言及があるかもしれません。
今後各ゲーム会社がどのような動きを取るのか益々楽しみになってきましたね!
まとめ
今回はGoogle Stadiaの競合企業の反応や影響について共有しました。
ゲーム業界は現在15兆円という一大産業になっています。
Googleの参入によって更に市場が伸びるのか、競合とのパイの奪い合いがどうなるのか、今後の動向が楽しみですね。